「人と関わる仕事に就きたい。」
「高齢者をサポートする仕事に就きたい。」
「将来的に役立つかもしれないと思ったので介護士になりたい。」
そんな思いを持って、介護士という仕事についた人が多いのではないかと思います。
しかし、実際に働いてみると、体力的にも精神的にも大変なことが多かったり、自分が思い描いていた仕事と現実とのギャップにストレスを感じている人も多く、
「実は転職したいと考えている・・・」
「介護士を辞めたい気持ちがある・・・」
と考えている人も少なくはありません。
実際に私自身も、介護士として働いていた経験があるので、同じように介護士として働く人の悩みや苦労がよくわかります。
今回は、そんな私から介護士を辞めたいあなたに向けて、転職で失敗しないための心得をお伝えします!
ぜひ参考にして、できるだけストレスがかからず、少しでも楽しく仕事に望める働き方を実現させましょう。
そもそも、どうしてあなたは介護士の仕事をやめたいの?
まずは、あなたがどうして介護士の仕事をやめたいのか、自分自身でしっかりと自覚することが大切です。
なぜなら、新しい仕事を探すときに、また同じような不満やストレスを抱えてしまう可能性がある職場に転職してしまったら、本末転倒ですからね。
下記では、実際に介護士として働く多くの人が抱える悩みについてお伝えしますので、共通する部分があるかチェックして見ましょう。
重労働の割に給料が低すぎる
様々な仕事がある中でも、体力的、精神的に辛い職業にも関わらず、給料が低いことで知られている介護職。
人と関わる仕事なので、定時ぴったりに切り上げて帰るということもできず、必然的に残業も多くなります。
そういった残業代や夜勤手当などを含めても給料は20万円いかないところもあるため、体が休まらないし生活も苦しいと、やめたい気持ちを抱える人が多いです。
人間関係がうまくいかず辞めたい
人を相手にする仕事なので、一人で利用者の方のサポートをすることが難しいという場面も多く出てきます。
そんな時は、同じ職場のスタッフ同士で協力しなければいい介護をすることができません。
しかし、職場内の人間関係がうまく言っていない場合、声をかけても快くサポートしてくれなかったり、チームワークが良くないことを利用者の方にも悟られてしまっているということもあります。
スタッフ同士のコミュニケーションがうまく取れていないと、利用者の方を不安にさせてしまうことにも繋がってしまいますが、どうしてもいい関係が築けないということも実際にあるのです。
また、同じ職場のスタッフだけではなく、利用者さんやそのご家族との関係性がうまくいっていないことも、辞めたいと感じてしまう大きな原因の1つと言えます。
特に、利用者さんの中でも持病を持っていたりすると、暴れたり、暴力をふるってくる人も中にはいます。
そういった人と毎日接しているうちに、体力的にも精神的にも参ってしまうということは、実は良くあるのです。
さらに、利用者さんのご家族との関係がうまくいっていない場合、ご家族の要望に全て答えることができないことが原因であることも多いです。
もちろん、たくさんの利用者さんがいる中で、もちろん努力はするものの、ひとりひとりの全ての要望に応えることは難しいことです。
そうした小さなやりとりから、だんだんと大きなトラブルに繋がってしまうこともあるので、
ご家族にも誤解のないよう誠意を持って対応するために、日々細心の注意を払ったり、気を使っているうちに、自分自身が疲弊してしまうこともあります。
職員の入れ替わりが激しく、責任を押し付けられることが多くて辞めたい
給料も低い上に、仕事内容は過酷なので、新しく入社してくる人がいてもすぐに辞めてしまうことがほとんどです。
そのため、ただでさえ大変な仕事なのに辞めてしまった人の仕事をカバーするため、残っている職員に大きな負担と責任がかかります。
特に、そのせいで夜勤が増えたり長時間労働が多くなると、業務に耐えられず、体を壊してしまう人も多いのが現状です。
介護士を辞めたらどんな仕事に就きたい人が多いの?
介護士の仕事を辞めたいと言っても、ほかにどんな仕事があるのかわからないし、雇ってくれるところも見つからないのでは・・・
そんな風に考えている人も多いと思います。
特に介護士は、人と親密に関わる仕事なので、自分が担当している利用者さんや、たくさん関わりがある利用者さんと離れることに悩む人もいるでしょう。
しかし、辛い現状を我慢し続けて、あなた自身が体調を崩してしまったら本末転倒です。
世の中には、あなたが思っている以上にたくさんの仕事があります。
だからこそ、自分には介護士の仕事しかない!
と、現時点で思っていたとしても、新しいチャレンジをしてみたら、意外と向いていた、楽しかったということも、実はよくあることなのです。
ここでは、そんな風に少しでも介護士を辞めたい気持ちがある人が、転職先として希望する仕事についてご紹介します。
夜勤のない仕事に就きたい
介護士として夜勤を経験し、体力的にも精神的にも限界を感じている人は、夜勤のない仕事に就くことをおすすめします。
というのも、人間は、朝起きて夜は寝るということが基本の生活サイクルです。
そのリズムに逆らい仕事をしていると、自律神経が乱れて体調を崩しやすくなったり、ネガティブな思考になりやすくなるからです。
精神的にも体力的にも辛いと感じている人は、一度夜勤のない仕事について生活リズムを正し、早寝早起きを週間に、
食事も3食しっかりとって適度な運動をするなど、規則正しい生活を送るだけでもかなり精神的にも安定してくるのでおすすめです。
違う年齢層の「人と関わる仕事」に就きたい
人と関わることが好きだと思い、始めたにもかかわらず、実際に働いてみると想像とのギャップに辛さを感じてしまうこともありますよね。
そんな時は、転職して今まで関わってこなかった年齢層の人と関わってみることもおすすめです。
例えば、保育士や学童保育の先生など、子供と関わることも、人をサポートすることも好きなあなたにおすすめの職業です。
介護士を辞める前に準備しておくべきことは?
介護士を辞めたいと思ったら、いきなり辞めずにあらかじめ準備をしておくことが大切です。
なぜなら、世の中には社会のルールというものがあり、企業によってどのくらい前に退職届を出さなくてはいけないなど、決まっているところも多いからです。
下記では、あなたが介護士を辞めたいと思ってから、実際に辞めるまでにすべきことについてご紹介します。
ぜひチェックして、今からしっかりと準備を進めておきましょう。
会社の就業規則を確認しておく
仕事をやめようと思ったら、あらかじめ就業規則について確認しておくことがとても大切です。
きちんと調べておき、トラブルになることを防ぎましょう。
就業規則を確認するとはどういうことかというと、退職金はいつからもらうことができるのか有給はどのくらい残っているのか、また退職の意思はどのくらい前に伝えるべきなのかということです。
どの企業にも言えることなのですが、就業規則をきちんと知らなかった場合、もらえるはずの退職金を受け取ることができなかったり、有給を消化できないまま退職させられた・・・
などということは、よくあります。
このようなトラブルを防ぐためにも、必ず事前に確認しておき、円満に退社できるよう心がけることをおすすめします。
辞める時期を大体でいいので決めておく
転職や退職を考えたら、まずは今働いている介護士の仕事をいつまでに辞めるのか、目安でもいいので、大体の時期を決めておきましょう。
というのも、辞めたいと思いながらも具体的な時期を決めていないせいで、行動に移せていない人はとても多いです。
辞める時期を決めておかないと、実際に辞めるための次のアクションを起こすことができず、ダラダラ続けてしまうことが多いのです。
「半年後には絶対辞める!」
「今年の3月いっぱいで辞める!」
など、退職する時期の大体の目処を立てておきましょう。
そうしておくことで、実際に退職の意思を伝えるべき時期も明確になるので、次のアクションを起こしやすくなります。
働きながら転職活動をする
今の時点で仕事を辞めたいと思っていても、実際に辞めるとなると退職した翌々月からはお給料が振り込まれなくなります。
そのため、貯金を切り崩しながら転職活動をすることになります。
数日程度ならいいものの、なかなか新しい職場が決まらず、数ヶ月あるいは数年と仕事探しをすることになると、退職手当はもらえるにしても、
貯金が減っていく恐怖や焦りを感じ、妥協して就職先を決めてしまったり、焦ってブラック企業に入ってしまい兼ねません。
そのため、心と体が限界でどうしても今すぐ辞めないとダメという人以外は、お金や心の余裕のことを考え、働きながら転職活動をすることをおすすめします。