「ケースワーカーを辞めたい…」
「正直人間関係に悩みがある…」
「どんな仕事に次は就こうか…」
といったように、仕事の悩みを抱え本記事まで辿り着いたと思います。
最近の福祉業界は人材不足に加え離職率も激しくなり、比較的に給料も低いとあって不人気の業界だと言われています。
また、仕事が多忙の上に相談に乗る相手との人間関係に悩みを抱え、精神的にも身体的にも疲弊してしまう人も多いです。
そのため、社員の中には「実は転職したい…」「仕事が辛くて辞めたい…」と考える人も少なくありません。
こんな私もですね、ケースワーカーとして5年ほど働いておりましたので、仕事の悩みを抱える人の気持ちはよくわかります。
なので、今回は元ケースワーカーの私から「ケースワーカーを辞めたい人に向けて、転職で失敗しないための心得」をお伝えします。
では、早速ですがまいりましょう。
そもそも、あなたはどうしてケースワーカーを辞めたいの?
まずは、あなたがどうしてケースワーカーを辞めたいのか?しっかりと仕事の悩みを明確にしておくことが大切です。
なぜなら、自分が納得して仕事を辞めた方が心がスッキリしますし、次のステップにいきやすいといった理由が挙げられます。
下記では世間のケースワーカーとして働く人達の仕事の悩みを紹介しますので、あなたにも当てはまる共通点があるか参考にしてください。
人間関係のストレスがヤバイ
ケースワーカーを辞めたい理由の一つに、相談に乗る相手との人間関係に精神的なストレスを抱えてしまうことです。
相談に乗る相手は、精神的な障害を抱える人や、健常者と同じようなコミュニケーションを図ることが難しい人が多いです。
それに加え、相談に乗ってくれる相手はケースワーカーを神様のごとく頼りにしているため、少しでも不満があると文句を言ってくることも多いです。
また、相談に乗ってくれる相手が何を考えているか分からないことが多いため、人間関係にストレスを感じケースワーカーを辞めたいと思うようです。
批判の的にされることが多い
ケースワーカーは相談相手に電話でちょくちょく状況を確認しますが、常に相談者から批判の的にされやすいという悩みがあります。
なぜなら、ケースワーカーはどこの会社も人材不足のため、訪問専門の職員は社会福祉主事の任用資格を持っていない方も非常に多いです。
すると受給者の方から、「無資格のやつが堂々と俺に命令してくるな!」「福祉の仕事をする資格があんたにはない!」と言われることもあります。
それに加え、メディアで取り上げられた時に、ケースワーカーの現状を知らないアナウンサーが「業界全体の見直しを図るべき」と大口を叩いてきたりします。
このような受給者の方からの批判を毎日のようにされていると、いつの間にか自分自身も精神的に追い詰められてしまうことも多いです。
このような現状があるため、福祉業界は人材不足でかつ離職率が激しい職業なので、ケースワーカーを辞めたい人が多いのです。
多忙で労働の割りに合わない給料
ケースワーカーを辞めたい理由の一つに、仕事が多忙すぎて労働量の割りに合わない給料に嫌気が指している人も結構多いです。
というのも、ケースワーカーは様々な依頼を受けるため、簡単に解決できるものもあれば、難題の仕事をすることもあります。
なので、複雑で難題なケースの依頼を立て続けに入ると、精神的にも身体的にも疲弊してしまい仕事のやりがいを感じなくなります。
また、担当案件が多い場合は多忙になり残業が増えたり、隙間時間を使って資料作成や事務作業をこなさなければなりません。
そのため、最近はケースワーカーを辞めたいという男女が増えてきて、今の会社を辞めて新しい職場に転職する人も増えてきています。
法律の専門知識を覚えるのが大変
ケースワーカーを辞めたい理由の一つに、福祉関係の専門的な法律や制度に関する知識を覚えることに辛さを感じてしまう方も多いです。
例えば、年金や生活方保護法、介護保険制度や児童手当など覚えることが多岐に渡るため、仕事をしながら毎日勉強していかなければいけません。
また、法律や制度を苦労して覚えたとしても年々法律は変わっていきますので、そういったところで仕事の悩みを抱える人も少なくありません。
苦情やクレームがとても多い
ケースワーカーを辞めたい理由として、相談相手からのクレームや苦情が非常に多く、精神的に参ってしまったということが挙げられます。
というのも、ケースワーカーは部署によっても異なりますが、一人の社員が80世帯も管理しなければいけない現実があります、
すると、当然のことですが1人に対して対応してあげられる時間が減ってしまうため、不満に思った相談相手から罵声を浴びせられることもあります。
- 相談しても全く寄り添ってくれないじゃないか!
- もっと俺のことを考えて仕事してもらっていい?
- いつも電話してきて”仕事探せ”としか言わない!
- 担当変わってくれよ。全く頼りにならないわ!
といったように直接電話をしてきて、日常生活のストレスや不満を担当者にぶつける相談者が後を絶ちません。
このようなことを年がら年中していると、ケースワーカーの方もストレスを抱え込んでしまい仕事の悩みを抱えるようになってしまうのです。
これはとても悪循環なことなので、もしケースワーカーを辞めたいと思うなら転職するのも一つの手段です。
ケースワーカーを辞めたらどんな仕事に就きたい人が多いの?
ケースワーカーを辞めたいと思っても、これからどんな仕事に就こうか悩む方も多いのではないでしょうか?
そのため、下記ではケースワーカーを辞めた人達はどんなしごとに就くケースが多いのか?詳しく紹介します。
今後あなたがケースワーカーを辞めて、転職するときの参考材料となれば嬉しいです。
福祉関係の仕事に就く
ケースワーカーを辞めた人は、比較的同じ福祉業界の中で仕事を探す傾向があります。
特に社会福祉主事の任用資格を持っている方は、資格を活かせる仕事に就くケースが多いです。
例えば…。
- 介護施設の生活相談員
- 執拗孫の社会福祉員
- 病院やクリニックのソーシャルワーカー
- 社会福祉士協議会のスタッフ
- 就労移行支援事業所の支援者
- 在宅介護支援事務所のケアマネージャーや相談員
- 地位包括支援センターの支援者
また、このような施設での勤務以外に大手の福祉業界の会社に入社する人も少なくありません。
例えば…。
- ニチイ学館
- ベネッセ
- ツクイ
- セコム
- ケア21
- SOMPOホールディングス
- シップスケアホールディングス
- ユニマット・リタイアメント・コミュニティ
- セントケア・ホールディングス
上記で挙げた大手の福祉業界に転職することをオススメします。
なので、あなたがケースワーカーを辞めたいなら、福祉業界内で色々と転職先を探してみることをオススメします。
お給料の高い仕事に就く
ケースワーカーを辞めた人は、もっと給料が高い仕事に就きたいと考えていることがあります。
というのも、社会福祉士の年収は20〜30代が約300~400万円。40~50代が約400~700万円だと言われています。
こう見ると年収が高いと思われがちですが、会社によっても給与体系が異なりますし他業種に比べてお給料が低いです。
そのため、もっとガッツリ稼ぎたいと思い、IT系や不動産、証券系や投資系などの会社に転職するケースがあります。
昨今はどこの会社も人材不足のため、未経験でも採用してくれる会社が沢山あります。
まずは世の中にはどんな仕事があるのか見てみることから初めてください。
人間関係に悩まない仕事に就く
ケースワーカーは人間関係に悩みを抱え仕事を辞めることが多いため、次の職場では人と接しない仕事に就きたいと考えています。
また、どんな仕事でも人と関わらないと仕事ができませんが、密にコミュニケーションを図る仕事は嫌だというケースワーカーの方も中にはいます。
そのため、データ入力の仕事、警備員、トラック運転手、介護事務、医療事務、配達員、工場などの職種に正社員として就く人が多いです。
人とあまり接することなく比較的1人でできる仕事に転職すれば、煩わしい人間関係からおさらばできるので、悩みを抱えず仕事に取り組めるでしょう。
ただ、意外と「人とあまり関わらない仕事」を探す求職者は年々増えていますし、非公開求人もすぐに取られてしまうので早めに行動してください。
全く違う業種・業界にいく
ケースワーカーを辞めたい人の中には、「全く異なる仕事に就いてみたい」と考える若い男女が多くいらっしゃいます。
ケースワーカーとして活躍するようになったけど、理想と現実のギャップに悩まさせる人達も沢山いらっしゃいます。
すると若い人達は、「この仕事ずっとやるのかな?」「もっとワクワクする仕事がしたい!」と思うようになるようです。
なので、好きなことを仕事にしてみたいと思い、今までやってみたかった仕事や、自分の興味のある職種に就く人も多いです。
あなたがケースワーカーを辞めたいなら、まずは世の中には数え切れない職種や会社があるため、どんな仕事があるのか探すことから始めましょう。
ケースワーカーを辞める前に準備しておくこと
ケースワーカーを辞めたいと思うなら、しっかりと退職する前に準備しておくことがあります。
なぜなら、会社にはそれぞれルールというものがあり、数ヶ月前に退職届を渡さないと受理されないこともあります。
また、いきなり仕事を逃げてしまうと会社に迷惑をかけてしまいますし、福祉業界内で噂になってしまいます。
そうならないためにも、下記で「ケースワーカーを辞めたい人が退職前にしておくべきこと4つのこと」を紹介します。
辞める前は引き継ぎをしておこう
ケースワーカーを辞める時は、”お世話になりました”と感謝の気持ちを持ってスッキリと会社を去りたいですよね。
ケースワーカーは地域で暮らす人達の支援をするお仕事なので、慎重に取り扱わないといけない仕事がとても多いです。
そのため、しっかりと引き継ぎをしていないと、相談者の方から苦情やクレームが届くようになってしまいます。
そうすると部下や上司に迷惑を掛けてしまう可能性もあるので、トラブルになる前に引き継ぎは辞める前にしておきましょう。
仕事に通いながら転職活動をする
ケースワーカーを辞めたいなら、同僚や他の社員達に誰1人バレずに仕事に通いながら転職活動をすることをオススメします。
なぜなら、退職する前に次の職場が決まっていた方が精神的に楽になりますし、貯金を切り崩しながら転職活動をしなくて済みます。
ただ、転職活動をしていることが社内でバレてしまえば、周りからの見る目が変わってしまい辞めずらい雰囲気を作ってしまうので要注意。
昨今は平日でも土日でも企業説明会や面接が行われていることが多いので、隙間時間を有効活用して転職活動をしてみてください。
溜まっていた有給休暇を使う
ケースワーカーを辞めたいなら、今まで溜まっていた有給休暇を全部使って仕事を辞めるようにしてください。
あなたが6ヶ月以上その会社で働いている経験があるなら、10日以上は有給休暇が溜まっているはずです。
なので、仕事を辞めると決めたら、自分にはどのくらいの有給休暇があるのか上司に聞いておくことが大切です。
なぜなら、会社側からは「〇〇さんは有給休暇はこれくらいあります」なんて言ってくれない会社が多いですからね。
そのため、有給休暇を消化することなく会社を辞める人がかなり多いのでは必ず把握しておいてください。
ちなみに、もしあなたが1ヶ月以上の有給休暇が溜まっていたら、次の月は会社に行かずお給料が入ってきますよ。
離職票の届け出を忘れずに
ケースワーカーを辞めたら、必ず会社側から離職票を受け取り、それをハローワークに持っていきましょう。
なぜなら、離職票があれば失業保険や再就職手当をもらうことができるので、必ず会社から離職票を送ってもらいましょう。
ただ、会社側が忘れているケースもよくあるので、その時は電話やメールで「離職票を送ってください」と強めに伝えましょう。
離職票をハローワークに届けておけば、再就職した時に20~30万円が入りますし、失業手当も月に7万円ほど国から頂けます。