「対面での接客よりも顔が見えない電話対応の方が得意。」
「できる限り残業のない仕事につきたい。」
「比較的給料の高い仕事につきたい。」
そのような思いを抱き、コールセンターという仕事についた人は多いのではないかと思います。
しかし、実際に働いてみると、自分の思い描いていたコールセンターの仕事と現実とのギャップや、予想以上のストレスに、
「実は転職したいと考えている・・・」
「コールセンターの仕事をやめたい・・・」
と考えている人も少なくはありません。
私自身も以前コールセンターで働いていた経験があるので、コールセンターで働く人の苦労や悩みが良くわかります。
今回は、そんな私からコールセンターをやめたいあなたに向けて、転職で失敗しないための心得をお伝えします!
ぜひ参考にして、できるだけストレスがかからず、少しでも楽しく仕事に望める働き方を実現させましょう!
Contents
そもそも、どうしてあなたはコールセンターを辞めたいの?
まずは、あなた自身がどうしてコールセンターの仕事をやめたいのか、はっきりと自覚しておくことが大切です。
なぜなら、新しい仕事を探すときに、また同じような不満やストレスを抱える可能性のある職場環境に転職してしまったら、本末転倒ですからね。
下記では、実際にコールセンターで働く多くの人が抱える悩みについてお伝えしますので、共通する部分があるかチェックしてみましょう。
研修・ロールプレイングが多くて大変だから
コールセンターでは、直接顔が見えない電話対応である分、より聞き取りやすく丁寧な対応が求められます。
言葉遣いや案内手順をしっかり覚えておくことはもちろん、想定外の問い合わせがきたり、マニュアルにないような答えを求められることもあるのが大変なところ。
そういったことから、ロールプレイングと言って、実際にお客様対応をするときと同じような対話練習を何度も行います。
そのロールプレイングこそが、最も大切な基本であるため、ロールプレイング研修に膨大な時間を使う企業も多く、なかなか独り立ちできずにやめてしまう人も多いです。
毎日クレーム対応に追われて、精神的に参ってしまうから
コールセンターでオペレーターとして働いていると、必ずなんらかのクレームに遭遇することと思います。
商品やサービスの不具合はもちろん、理不尽な理由で電話越しに罵声を浴びせられるということもよくあることです。
感情的になっているお客様に対しても真摯に対応することで、うまく対応できることもあります。
しかし、中にはこちらの話を一切聞かずにとにかく強い口調で話してくる人や、ちょっとした言葉の捉え方の違いで、状態が悪化してしまうケースも。
時々ならまだしも、毎日のようにクレーム対応をしていると、仕事とはいえ自己肯定感が下がってしまったり、常に仕事のことを考え、プライベートもなかなか楽しめないということも起こり得ます。
作業量の多さにストレスを感じるから
コールセンターの仕事のメインは電話で話すこと。
しかし、ただ話すだけではなく、話しながらメモをとったり、パソコン入力をしたりと、複数の作業を同時にこなす必要があります。
そのため、かなりの集中力が求められるため疲労を感じやすいです。
また、対面での会話ではないため、状況によっては機械の調子が悪かったり、相手の言葉が早口、滑舌が悪いなどの理由で言葉が聞き取りにくく、ストレスを感じてしまうことも多いです。
コールセンターでの仕事が辛く、辞めたいけど辞めさせてもらえない
コールセンターでの仕事は、比較的給料が高い傾向にあります。
しかし、厳しいクレーム対応などの理由により、実は離職率も高い職種の1つ。
コールセンターでの仕事が辛くて、仕事をやめたいと思っても、なかなかやめさせてもらえないということは、実はよくあることです。
その理由について詳しくご紹介します!
膨大な時間と労力をかけて教育したため、簡単にやめて欲しくないから
コールセンターで働くオペレーターとして一人前になるには、何度もロールプレイングで練習し、独り立ちしてからも臨機応変な対応ができるよう努力と忍耐力が必要になります。
そのため、独り立ちするまでにもかなり時間がかかります。
そう言った理由により、簡単にやめて欲しくないと引き止められることもあります。
一人の退職が引き金になり次々に辞められることを恐れてる
あなたが、業務や仕事内容に対して辛い、辞めたいという気持ちがあり、周りの人も同じ環境であれば、同じように辛い、辞めたいと感じていることが多いです。
しかし、辞めたいと伝えることは、以外と勇気がいるもの。
そこで一人が辞めることを切り出すと、その人に対して羨ましく思ったり、残された仕事で自分の仕事がさらに増え、より辞めたいと感じることも少なくはありません。
そのようなことから、一人が引き金となって次々に辞められることを恐れ、退職を引き止めたり、辞めたいといえない雰囲気を作り出していることがあります。
コールセンターを辞めたらどんな仕事に就きたい人が多いの?
コールセンターの仕事をやめたいと言っても、ほかにどんな仕事があるかわからないし、ほかに雇ってくれる企業もないのでは・・・?
そんな風に、不安な気持ちを抱えてしまうこともあるかもしれませんが安心してください。
世の中には、あなたが思っている以上に、たくさんの仕事があるものです。
ここでは、コールセンターで勤めているあなたのスキルを活かせる仕事や、同じようにコールセンターをやめたいと思っている人が、転職先として希望する仕事についてご紹介会します!
電話対応のスキルを活かし事務職として働く
コールセンターのオペレーターとして身につけた電話対応のスキルを活かせるのが事務の仕事。
1日に対応する電話の数はそこまで多くない上に、コールセンター専門の電話窓口ではないため、クレームやおかしな電話もそれほど多くはありません。
また、事務職としてのお仕事は、コールセンターと同じくお客様と対面で接客や営業をするということはほとんどないため、対面で話すことがあまり得意ではない方にも向いている職業です。
丁寧なお客様対応のスキルを活かし受付として働く
今まで電話でのお客様対応をしてきたので、顔が見えない分とても丁寧で誠実な接客をしてきたはず。
そのような接客スキルを活かして、ホテルや企業、病院や歯医者などの受付スタッフの仕事に就くこともおすすめです。
今まで身につけた接客経験を存分に発揮できるはずです。
コールセンターを辞める前に準備しておくべきこととは?
コールセンターでの仕事をやめたいと思ったら、いきなりやめずにあらかじめ準備しておくことが大切です。
というのも、社会のルールというものがあり、企業によってどのくらい前に退職届けを出さなくてはいけないなど決まっているところがほとんど。
下記では、あなたがコールセンターの仕事をやめたいと思ってから、実際に辞めるまでにすべきことについてご紹介します。
ぜひチェックして、今からしっかりと準備を進めておきましょう。
いつ辞めるのか、辞める時期の目安を考えておく
まずは、いつまでに辞めるのか、だいたいでいいので目安を考えておきましょう。
というのも、辞めたいと思いつつ、いつ辞めるのかを決めずにいた場合は、辞めるための次のアクションを起こせず、ダラダラ働き続けることになってしまいます。
「2ヶ月後までに辞める!」
「来年の3月いっぱいで辞める!」
など、だいたいの目処を立てておくことで、実際に退職の意思を伝える時期についても明確になってきます。
仕事をしながら転職活動を始めてしまう
今の仕事をやめても、次の仕事が見つかるか不安、ほかにどんな仕事があるのかわからないと思ったら、あらかじめ転職活動を始めてしまいましょう。
やめたら次に働けるところがなさそうと考えている人にとっては、次の仕事がすでに決まっていれば、きっぱりと辞められるはずです。
やめたい気持ちがあるのに、そのままの環境にダラダラい続けてしまいそうだと思ったら、求人情報を見るだけでも新しい環境への気持ちが高まり、退職するための行動に移せるはずです。
有給休暇も忘れずに消化しよう
コールセンターを辞めたい気持ちがあり、その退職の意思を伝えられた後は、自分の有給休暇がどのくらいあるのか、確認しておきましょう。
会社側からは、有給休暇について積極的に話してこないということがほとんど。
だからと言って、有給休暇について聞くことができないからと、せっかくの有給を使うことなく辞めてしまうのはもったいないことです。
6ヶ月以上働いている場合、10日以上の有給休暇をもらえているはずなので、自分の有給が後どのくらい残っているのか、きちんと確認しておきましょう。