「人を助ける仕事に就きたい。」
「過去に、自衛隊の人に助けてもらった経験があるので、今度は自分が自衛隊になって人を助けたい。」
「自衛隊になって災害救助に貢献したい。」
そんな思いや憧れを抱き、自衛隊を希望する人は多いのではないかと思います。
しかし、実際に働いてみると、体力的にも精神的にも予想以上に大変なことが多かったり、思い描いていた仕事と現実のギャップにストレスを感じている人も多く、
「実は、転職したい気持ちがある・・・」
「自衛隊を辞めたい気持ちがある・・・」
と考えている人も少なくはありません。
実際に私自身も、自衛隊として働いていた経験があるので、同じように自衛隊として働く人の悩みや苦労がよくわかります。
今回は、そんな私から自衛隊を辞めたいあなたに向けて、転職で失敗しないための心得をお伝えします!
ぜひ参考にして、できるだけストレスがかからず、少しでも楽しく仕事に望める働き方を実現させましょう!
そもそも、あなたはどうして自衛隊の仕事を辞めたいの?
まずは、あなたがどうして自衛隊の仕事を辞めたいのか、自分自身でしっかりと自覚することが大切です。
なぜなら、新しい仕事を探すときに、また同じような不満やストレスを抱えてしまう可能性がある職場環境に転職してしまったら本末転倒ですからね。
下記では、実際に自衛隊として働く多くの人が抱える悩みについてお伝えしますので、自分と共通する部分があるかチェックしてみましょう。
訓練が想像以上に厳しいので辞めたい
自衛隊に入隊したものの、最初の訓練があまりにも厳しく、ついていけないので自衛隊を辞めたいという人は多いです。
訓練では、特に時間についてかなり厳しく教育され、1秒の遅刻も許されません。
そして、敬礼の練習や射撃の練習、匍匐前進など様々な訓練から、ベットメイクやアイロンがけ、靴磨きなどもやります。
中にいは体力がない人にはかなりハードな訓練だと感じるものもあるので、体力の限界を感じて辞めたいと思ったことがあるのではないでしょうか。
団体行動がストレスで辞めたい
自衛隊になるための訓練は、日々団体行動が基本です。
辛い訓練を一緒に受けることで、仲間との絆が深まることもありますが、団体行動が苦手な人にとってはかなりストレスを感じることもあるでしょう。
また、ことあるごとに「連帯責任」を問われるため、勝手に単独行動することは許されません。
先輩や教官が厳しすぎて辞めたい
先輩や教官の中にめちゃくちゃ厳しい人がいていつも怒鳴られる・・・
目をつけられないように毎日ビクビク過ごすことにストレスを感じる・・・
そういった人間関係から自衛隊を辞めたいと感じる人も多いです。
人間関係はときにどうすることもできないということもありますが、どうしても仕事に行きたくない、仕事に支障が出るというレベルで悩んでいるという人も少なくはありません。
特に、ただ厳しいというだけではなく、罵声を浴びせられたり、暴力を振るわれたりとパワハラまがいなことをされるという場合は、無理に我慢せず環境を変えることをおすすめします。
自衛隊を辞めたらどんな仕事に就きたい人が多いの?
自衛隊の仕事を辞めたいといっても、ほかにどんな仕事があるのかわからないし、雇ってくれるところも見つからないのでは・・・
そんな風に考えている人もいると思います。
それもそのはず、自衛隊として働いている人の中には、幼い頃から自衛隊になることが夢で、そのために勉強や訓練を続けてきた人が多い傾向にあります。
なので、どんなに現実の仕事が辛くても、今までの努力ややりがいを考えると、そう簡単に仕事をやめようとは思えません。
しかし、世の中にはあなたが思っている以上にたくさんの仕事が存在しています。
だからこそ、自分には自衛隊の仕事しかない!
と、現時点で思っていたとしても、新しいチャレンジをしてみたら、以外と向いていた、楽しかったということもよくあることなのです。
ここでは、そんな風に少しでも自衛隊を辞めたい気持ちがある人が、新たに転職先として希望する仕事についてご紹介します!
ベンチャー企業で働く
自衛隊として働いていると、どうしても団体行動から逃れられなかったり、昔からのルールに縛られながら行動することが多いです。
そのように型にはまった考え方に違和感を覚え、転職を希望する人は、ベンチャー起業で働くことがおすすめです。
ベンチャー企業とは、アイディアや技術をもとに、新しいサービスやビジネスを展開する中小企業のこと。
若手のうちに会社を立ち上げ、同年代の社員が多く働いている企業も多いです。
そのため、古い習わしや型にはまった働き方というよりは、自分たちでどんどんアイディアを出し合い、会社やビジネスを成長させていくことができ、やりがいを感じられることも多いでしょう。
営業職として働く
自衛隊として、体力に自信があるという人には、営業職もおすすめです。
営業職は、外回りといって会社の外へ出て営業する機会も多いので、意外と体力を使います。
また、仕事を通じて日々様々な人と会うため、自衛隊で身につけたコミュニケーション能力なども仕事に生かすことができます。
警備員として働く
責任感があり、体育会系で礼儀正しいイメージを持たれている自衛隊。
その特性や強みを生かして、転職先に警備員を考えている人も多いのではないかと思います。
自衛隊の仕事や運連の中で身につけた、体力や忍耐力をしっかり生かすことができる仕事として向いている人は多いです。
自衛隊を辞める前に準備しておくべきことは?
自衛隊って厳しくてなかなか辞められないのではないか・・・
自衛隊を辞めたいけどどんな手順でやめたらいいのかわからない・・・
そんな風に感じている人も多いと思います。
しかし、実際のところ自衛隊を辞めることは可能です。
ここでは、自衛隊を辞める前にやっておくべきことや注意点、やめ方についてお伝えします。
無理して続けて体や心を壊してしまわないよう、本当にやめたいと思ったら膝下確認して、退職できるよう準備しておきましょう。
任期満了のタイミングを狙って辞める
自衛隊を辞めるタイミングとしては、任期満了の時に辞めることが理想です。
しかし、怪我や病気、精神的苦痛などどうしても今すぐやめたいという場合は、無理して任期を待たず、自分自身のタイミングでやめたい旨を伝えましょう。
任期満了のタイミングで辞めることがおすすめの理由としては、任期制の隊員である場合、満期金をもらうことができます。
そのため、その後の生活を考えると、任期満了でやめるということは、ベストなやめ方であると言えます。
いつで任期満了になるのか、あらかじめ確認しておくことがおすすめです。
引きとめられても意思を変えない強い気持ちでいる
自衛隊を辞めたいと伝えると、必ず上司や同僚から引き止められます。
そこで、気持ちが揺らぐことも多少はあるかもしれませんが、だからと言ってここで辞めずに続けることを選択したら、何も変わりません。
一度辞めるという決断をしたからには、その理由として強い意志があったのだと思います。
周りの意見に惑わされず、本当にやめたいと思ったら、ブレない強い意思を持って伝えましょう。
部下や同僚に相談することは控える
どんなに信頼している同僚や部下であっても、一人に退職を考えているという話をしてしまうと、すぐに噂として広まってしまうということは良くあること。
そのため、退職について相談したり、伝えることは控えましょう。
万が一、退職の意思をしっかりと上司に伝える前に噂で回ってしまったら、そんな話は聞いていないと信頼関係が壊れてしまったり、人間関係がギクシャクしてしまいかねません。
また、一人に相談することで、実は自分もやめようと思っていて・・・
など、自分が引き金になって何人も退職者が出てしまったとなると、かなり居心地の悪い中退社することになってしまうということもありえます。
そのため、どんなに信頼している仲間であっても、まずはしっかりと自分の意思で上司に伝え、退職することが確定したら同僚や後輩にも伝えるなど、順番を間違えないよう十分に気をつけましょう。
在職中に自衛隊ブランドを最大限に活用する
自衛隊は公務員なので、社会的信用がすごく高いです。
そのため、ローンを組みやすかったり、クレジットカードが作りやすい、家が借りやすいなどのメリットがあります。
もし、クレジットカードを一枚も持っていないなどということがあれば、必ず退職前にいくつか作っておくことをおすすめします。
実際、私はクレジットカードを作る前に退職してしまったため、次の仕事が見つかるまでは社会的信用もなく、クレジットカードを作ることができませんでした。
転職直後にカードを作ろうとしても、却下されてしまう場合も0ではないので、あらかじめ作っておくと便利です。