お菓子作りが好き!
自分が作ったものを喜んで食べてもらいたい!
可愛いケーキや甘い匂いに囲まれて仕事をしたい!
そのような思いからパティシエを目指す人は多いのではないでしょうか?
しかし、実際に働いてみると、自分の思い描いていたパティシエの仕事とのギャップや、予想以上の過酷さに「実は転職したい気持ちがある・・・」「辛いことも多くてかなりストレスを感じているので辞めたい・・・」などと考える人も少なくはありません。
実際に私もパティシエとして働いていた経験があるので、パティシエとしての苦労や悩みを抱える人お気持ちが良くわかります。
今回は、そんな私からパティシエを辞めたい人に向けて、転職で失敗しにための心得をお伝えします!
そもそも、どうしてあなたはパティシエを辞めたいの?
まずは、あなたがどうしてパティシエのお仕事をやめたいのか、自分自身ではっきりと自覚することが大切です。
なぜなら、新しい転職先を探す時に、また同じような職場環境を選んでしまったら本末転倒ですからね。
下記では、パティシエとして働く男女の仕事の悩みについてお伝えしますので、共通する部分があるか探して見ましょう。
一日の拘束時間が長いから辞めたい?
パティシエとして働くと、毎日早朝から仕込みのため出勤し、19時~20時に店舗がしまるまで、その日のケーキと次の日の仕込みでケーキを作り続けなくてはなりません。
さらに、新商品の開発などで、お店がしまった後も残って試作品を作ることも多く、自分が自由に過ごせる時間がほとんどありません。
また、クリスマスやバレンタインなどの繁忙期は特に拘束時間が長く、体力的にも精神的にもにも負担がかかります。
忙しいのに給料が低いから辞めたい?
パティシエとして働く人のほとんどが週に5~6日間、朝から晩まで働いているにも関わらず、入社間もない頃は手取りで12万前後というところも少なくはありません。
そのため、好きなことを仕事にしたいとやっとの思いでパティシエとしての夢を叶えることができたとしても、給料が低く毎日ギリギリの生活を送らなくてはならい。
そんな辛い思いをしている人も多いのが実際のところです。
土日休みじゃないから辞めたい?
パティシエとして働く人のほとんどは、土日休みではなく週休1~2日のシフト制です。
クリスマスやバレンタインなどの繁忙期は特に忙しいことはもちろん、年末年始やお盆など、世間が休みの時も年中無休のところが多く、長期休みも取れません。
自分の時間はもちろん、家族や友達と過ごす時間もなかなか取れず、辞めたい気持ちが募っていく人が多いです。
立ち仕事で体に負担がかかるから辞めたい?
一日中スイーツを作り続けるパティシエの仕事は、常に立ち仕事。
拘束時間も長くそれだけでも負担がかかりますが、重たいものを運んだり、たくさんの材料を混ぜたりと力仕事がほとんどです。
体調を崩しやすくなったり、長時間の立ち仕事で足腰が辛く、長年仕事を続けるのは難しいと感じるのではないでしょうか。
パティシエを辞めたらどんな仕事に就きたい人が多いの?
パティシエを辞めたいと言っても、その後にどんな仕事に就けばいいのか、今までずっと専門的にパティシエになるための勉強をしてきたので、他にどんな仕事があるのかわからない。
また、パソコンなどのスキルもないので転職先が見つからないのではないかと心配になる人も多いのではないかと思います。
そんなあなたも安心してください。
世の中にはあなたが知っている何倍もの仕事があります。
ここでは、パティシエにはなかった魅力のある仕事や、今までの自分のスキルを活かせるおすすめの転職先をご紹介します!
給料が高い仕事に就きたい
今まで給料が低かった分、もし転職するのであれば絶対にいまの仕事よりも給料が高くて、ボーナスもきちんともらえるところがいい!
そのように考える人がほとんどだと思います。
パティシエでのスキルを活かし、別の企業で再びパティシエとして働きたいのであれば、給料やボーナスの面をあらかじめチェックしておきましょう。
もしくは、一度パティシエから離れ、比較的給料が高い不動産、証券会社、IT
営業などガラッと仕事を変えて見るのも手です。
土日休みの仕事に就きたい
パティシエとして、世間の休日が休日でなかった分、次に転職するなら年末年始やお盆、ゴールデンウィークにしっかりと休みが取れ、土日休みであることを条件として考えるのは自然なこと。
サービス業だと土日祝日も忙しく働くところが多いので、それ以外の営業、企画、事務、経理などは狙い目です。
何かを「作る」クリエイティブな仕事に就きたい
もともと何か新しいものを生み出すことが好き!
ものづくりが好き!
との気持ちが強く、パティシエとして働いている人は多いです。
そのため、転職先にも「クリエイティブであること」を求めるのであれば、比較若い社員が多く、自由な社風であるところが多いベンチャー企業がおすすめ。
新しい発想をどんどん取り入れて成長している企業も多いため、自ら企画・提案すれば意見が通りやすいので、やりがいも感じられるでしょう。
立ち仕事以外の仕事に就きたい
一日中たったまま仕事をすることが辛く、体に負担がかかっていたので、次に働く職場では座って仕事ができる環境がいいと考えたことはありませんか?
どんなに好き、楽しい仕事であっても体を壊してしまっては続けられるものも続けられなくなってしまうと思います。
そのため、立ち仕事で体の異常を感じたり、なるべく体に負担がかからない仕事に就きたいと思ったら、事務や経理、受付などがおすすめです。
パティシエのお仕事とは、職種や仕事内容がガラッと変わることになってしまいますが心機一転、新鮮な気持ちで覗くことができるため、新しい発見があったり、自分の体を大切にできるのでプライベートもより充実した日々が送れるかもしれません。
パティシエを辞める前に準備しておくことは?
パティシエのお仕事を辞めたいと思ったら、いきなり辞めずに準備をしておくことが大切です。
というのも、社会のルールというものがあるので、企業によってどのくらい前に退職届を出さなくてはならないなど決まっているところがほとんど。
下記では、あなたがパティシエを辞める前にしておくべき4つのことについてご紹介します!
ぜひチェックして、今からしっかりと準備を進めていきましょう。
辞めるタイミングを事前に考えておく
クリスマスやバレンタインなどの繁忙期やその直前に辞めてしまうと、お店や他のスタッフに負担がかかります。
できるだけいい雰囲気で辞めるためには、そのような繁忙期が終わった直後、もしくは新入社員が入ってくるタイミングが狙い目でしょう。
しかし、あまりにもタイミングについて深く考えすぎると、辞めるタイミングを逃してしまいます。
お店や他のスタッフに多少迷惑がかかるのは当たり前のことなので、結局はいつ辞めても少からず負担をかけることになってしまうものです。
そのため、なかなかタイミングが決められない場合は、勢いも大切です。
絶対に辞めると決めたら、たとえ引きとめられてもぶれない強い意志を固めておくことが大切です。
会社に通いながら転職活動をする
パティシエを辞めて別の仕事に転職するのであれば、一番のおすすめは仕事をしながら休みの日に転職活動をすることです。
なぜなら、辞めた翌々月からはお給料が振り込まれなくなります。
そのため、貯金を削りながら転職活動をしなくてはなりません。
仕事のキツさを1番わかってくれる同じ職場のパティシエに転職の相談をしたくなることと思いますが、自分からはっきりと伝える前に噂で広まってしまうと、仕事をやめにくい雰囲気になってしまうこともあるので、注意が必要です。
溜まっていた有給を消化しよう
退職前に必ずすべきなのが自分の有給がどのくらいあるのかということ。
6ヶ月以上働いた場合、10日以上有給がもらえているはずなので、自分の有給がどのくらいあるのか、きちんと確認しておきましょう。
中には、自分から言わないと有給を消化できないまま退職という流れになってしまうところもあるようなので、言いにくいかもしれませんが、勇気を持ってきちんと確認することが大切です。
離職票の届け出を必ずだそう
仕事を辞めると、退職後に離職票が送られてきます。
この離職票は、転職・再就職する際にとても大事なものになるので、万が一もらえないということがあれば、必ず問い合わせましょう。
仕事をやめたあと、指定の期間にハローワークへ行って離職票を提出してから転職届けを出すと、条件を満たしたら国から再就職手当を受け取ることもできます。