管理職を辞めたい!思い描いていた管理職の仕事に現実とのギャップがある

「念願の管理職についたものの、想像以上に大変で辛い…」

「管理職の器じゃないのに管理職を任されてしまった…」

「管理職じゃない時の方が、仕事がうまくいっていた気がする…」

そんな悩みを抱え、本記事までたどり着いたのではないかと思います。

管理職になれば、立派な肩書きがもらえたり、給料がぐっと上がることもあるため、今まで以上にやりがいを感じられることも多いと思います。

そのため、憧れを抱いていたり、管理職になることをモチベーションに仕事を頑張ってきた人も多いのではないのでしょうか。

しかし、念願の管理職を叶えたにもかかわらず、体力的にも精神的にも大変なことが多かったり、自分が思い描いていた管理職の仕事と現実とのギャップにストレスを感じている人も多く、

「実は管理職を辞めたい・・・」

「管理職が辛くて、もはや仕事を辞めたい・・・」

と考えている人も少なくはありません。

実際に私自身も、管理職を経験したことがあるので、同じように管理職として働く人の悩みや苦労が良くわかります。

今回は、そんな私から管理職を辞めたいあなたに向けて、対処法やアドバイスをお伝えします。

ぜひ参考にして、できるだけストレスがかからず、少しでも楽しく仕事に望める働き方を実現させましょう!

そもそも、あなたはどうして管理職を辞めたいの?

まずは、あなたがどうして管理職を辞めたいと思っているのか、自分自身でその根本的な理由を自覚することが大切です。

自分がなぜ、管理職を辞めたいと思うのか理解することで、あなたが本当はどうしたいのか、どんな働き方をしたいのかと見えてくるはずです。

管理職という立場の今の働き方に、不満や悩みがあるのならば、まずはその原因から考えてみましょう。

下記では、実際に管理職として働く多くの人が抱える悩みについてお伝えしますので、共通する部分があるかチェックしてみましょう。

役員と部下の板挟みがストレス

管理職になるとたくさんの部下ができるので、その指導はもちろん大切です。

しかし、それ以上に大変なことは何と言っても年下の部下と、自分よりも上の役職についている上司のパイプ役になること。

上司と部下の板挟みでストレスを抱えるということは良くありますが、管理職になると比じゃないくらい大変な場面も多いのが実際のところです。

昔からのやり方を曲げない役員と、ゆとり世代と呼ばれ、新しい風を吹かせる部下という全く異なる人種の板挟みになり、その調整役としてとり持たなくてはなりません。

そのような状況が続き、精神的にストレスを感じている人は多いです。

セクハラ・パワハラに敏感すぎる

今の時代、SNSを通して個人の声がたくさんの人に届くようになりました。

いいところもある反面、様々なことに敏感になりすぎていると感じたことはありませんか?

特に管理職という上の立場にいる以上、部下はちょっとしたことにも圧力をかけられたと感じかねません。

自分が何気なく言った一言であったとしても、セクハラ・パワハラをされたと受け取られ、万が一SNSなどでその情報が拡散されたら大変なことになってしまいます。

そのような些細なことにも気を使わなくてはならないことにも、嫌気がさしていると感じたことがあるのではないでしょうか。

どれだけ働いても残業代が出ない

管理職になると、基本給は今までよりも高くなります。

しかし、業務の量が増えるので、残業時間も大幅に増えることがほとんど。

それにも関わらず、管理職の給料は残業代込みの金額の場合も多く、どんなに働いても給料が上がらないことでモチベーションが下がってしまうケースもあります。

時給換算して見ると逆に給料が減ったり、きちんと残業手当がつく管理職になっていない普通の社員の方が高い金額をもらっていたなんてことも・・・

せっかく出世したにも関わらず給料は減り、ストレスや残業が増えただけということは、管理職ならではの悩みの1つと言えます。

管理職をやめるメリットとデメリット

管理職を辞めたい理由ならいくらでも出てきそうですが、実際に管理職をやめる場合のメリットとデメリットについても確認しておきましょう。

管理職を辞めたい気持ちはすごくわかります。

しかし、やめるということは、それなりにデメリットも伴うということを理解しておきましょう。

あらかじめ確認し、こんなはずじゃなかったのに・・・というようなことがないよう実際に辞めた時のイメージを膨らませておくことが大切です。

メリット①管理職ならではのストレスから解放される

先ほど辞めたい理由の部分でもお話ししたような、上からの指示や部下の指導で板挟みになって抱えるストレスから解放されることが大きなメリットであると言えます。

人間関係の悩みは、自分だけではなく相手ありきで悩みが発生することがほとんどです。

そのため、人間関係に悩み、自分一人ではどうすることもできないことであっても、管理職をやめることで一気に解決するということもあり得ます。

メリット②自分にかかる責任が減る

管理職として増えた仕事量がなくなれば、その分残業も減り、自分にかかる責任感も減ります。

責任感が減ればその分、心に余裕のある生活が送れるようになったり、残業時間が減って自分の時間が増えます。

その結果、一人の時間や家族・恋人と過ごす時間を長くとることができ、プライベートが充実することもあります。

デメリット①その後給料がアップしにくくなる

先ほど、管理職は残業代が出ないこともあるため、時給にすると普通の正社員よりも少ない場合もあるとお伝えしました。

しかし、その後さらに昇給することで、大きく給料がアップするチャンスもあります。

その前に管理職を辞めてしまうと、今後なかなか給料が上がりにくくなるということも十分あり得るということを理解しておきましょう。

デメリット②周りの目が気になる

たとえ自分の意思で降格願いを出して管理職を降りたとしても、周りからは

「降格させられてかわいそう・・・」

「管理職としての技量がなかったのかな・・・」

などと同情の目で見られる可能性もあります。

気にしなければ何の問題もありませんが、惨めな気持ちを感じてしまったり、逆に周りの部下が後々どんどん昇給し、自分の上司となることもあるので、そういった点についても理解しておきましょう。

管理職を辞めたいと思った時にすべきこと

管理職を辞める場合のメリットとデメリットを理解した上で、色々と考えることもあったと思います。

ここでは、そんなもやもやした気持ちを抱えているあなたにぜひ知っておいてもらいたい、管理職を辞めたいと思った時にすべきことについてご紹介します!

ぜひ参考にして、自分に当てはまるものは行動に移して見てくださいね!

責任感を感じすぎていないか一度自分を振り返って見る

管理職についている人は、自分は管理職だからしっかりしないと!

など、責任感が強い人が多いです。

しかし、その責任感があなたのことを苦しめてしまってはいませんか?

会社は、あなただけの力で問題を解決して欲しいと望んでいるわけではありません。

全てが、管理職のあなただけの責任ではないのです。

一度落ち着いて考えて見てください。

自分で自分の期待値をあげすぎてしまっていたことはありませんか?

自分で自分の期待値を上げる前に、まずは周りの人に自分に期待していることを聞いて見ましょう。

実は、少し背中を押して欲しい、見守って欲しいなど、大きな手助けよりいてくれる、困った時に頼れる存在としていてくれるだけでいいと感じている人も多いのではないかと思います。

その部分を理解することができると、少し肩の荷が降りたり、ほかの人に任せても平気な部分が見えてきたりもするので、気持ちが楽になることと思います。

周りに助けを求める

管理職としてやるべきことが多く、細かいところまでなかなか手が回らないというときはあると思います。

しかし、自分で全てやらなきゃという意識から、人に頼むことが苦手な人は実は多いです。

そうはいっても社員はみんな仲間のはず。

上司や部下、同僚など思い切って声をかけ、手伝ってもらうことでよりチームワークが高まるということもあります。

思い切って転職する

管理職を辞めたいと思ったら、今いる会社で降格願いを出してプレイヤーに戻るという手もあります。

しかし、それをしてしまうと先ほどお伝えしたデメリットを全面的に受けてしまうことになりかねません。

そうならないためには、転職がおすすめです。

人には向き不向きがあります。

管理職を経験してみた上で自分には合わない、プレイヤーに戻りたいと思ったら、転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか?

自分一人で転職先を探そうとするとなかなか難しいですが、転職エージェントを活用することで、あなたの仕事の悩みを聞いてもらえたり、その後転職先を探す際のアドバイスを聞くことができます。

特に、管理職からの転職となると転職活動も慎重になると思うので、相談できる人がいると心強く、転職活動もスムーズにいきやすくなることでしょう。