「理容師を辞めたい!」心身共に疲弊してしまい転職を考えているあなたへ

大西

こんにちは、私は理容師として約5年働きましたが、心身共に疲弊して辞めた経験があります。

そのため、理容師や美容師などを辞めたい気持ちは、誰よりも理解しているつもりの27歳です。

私が働いていた店舗では、「理容師は自分には向いていないかも…」と思いながら、ズルズルと5年間も働いていました。

というのも、心の中では「理容師にせっかくなったんだから頑張らなきゃ」といった気持ちがどこかにあったからだと思います。

だって、せっかく時間もお金も使って国家資格を得たんだから、人間誰しも”勿体無い”という気持ちになると思います。

ただ、私はそれを全て捨ててでも理容師を辞めたいと思っていたので、今の仕事に夢中になって取り組むことができています。

なので、今回は私の経験をもとに理容師を辞めたい人の仕事の悩みや、退職する心得についてお伝えしていきたいと思います。

では早速ですがまいりましょう。

そもそも、どうしてあなたは理容師を辞めたいの?

大西

まずは、あなたが「どうして理容師を辞めたいのか?」をしっかりと、明確にする必要があります。

なぜなら、辞めたい理由を把握することで、納得して退職できますし、スムーズに次のステージへ行けるからです。

他業種に比べて収入が低い

理容師や美容師といった美容関係のお仕事は、他業種と比べて労働量に見合わない収入の上、平均収入額も低い傾向があります。

お店の評価基準によって異なりますが、平均年収は250~300万円と言われており、収入の低さが原因で辞めたいと思う若い方も多いです。

特に理容師の世界では、技術力のある人が評価されるため、他店から引き抜かれたり、収入の高い理容室に転職する人もいます。

もしあなたが今の理容室を辞めたいと思うなら、比較的に収入が高い店舗に転職することをオススメします。

ただ、実績や技術力を見られるため、待遇の良い会社に入るには、自分のスペックを磨いておくことが近道です。

人間関係に悩みがある

理容師を辞めたい理由の一つに、職場での同僚や上司との人間関係に悩みを抱え、辞めてしまうケースが多いです。

特に理容師や美容師は毎日小さな箱の中で仕事しなければならず、ストレスに感じてしまうようです。

また、理容師としてデビューすると技術力やお客様とのコミュニケション力が物を言う世界です。

そのため、先輩や同僚は職場内でライバル関係になるため、小さな箱の中でギクシャクする関係になりやすいです。

体力的にもキツイ上に人間関係に悩みを抱え、精神的に追い込まれ、理容師を辞めたいと思うようです。

新人時代が辛くて辞めたい

理容師の新人時代は、薄給で遊ぶ暇ももありませんし、毎日毎日仕事で心身共に疲弊してしまう方が非常に多いです。

特に3~5年間は修行のように見習い期間ということで、会社の待遇に不満を感じて辞めたいと感じてしまうようです。

また、実習生として理容師でアシスタントと並行に、学校とお店の両方から出される課題をこなさないこともあります。

すると、「本当にやりたかった仕事なのか?」と疑問に持つようになり、中には理容師とは違う仕事に就く方もいます。

いずれにせよ、新人時代に理容師を辞めたいと思う若い方が沢山いらっしゃるのが実際のところです。

土日休みの仕事に就きたい

理容室は月曜日の休みが大半ですが、定休日に加えて週に一度しか休めないため、毎日仕事に追われて疲弊する方が非常に多いです。

それが原因で、土日休みの仕事に就きたいと思うようになり、理容師を辞めて他業種へ転職してしまう方も若い方でいらっしゃいます。

というのも、理容室は店舗によって勤務体系が異なるため、いわゆる「ブラック企業」のような勤務体系の理容室もあるのが現実です。

そのため、理容師はとても離職率が激しく、すぐ辞めて他の理容室に移動したり、何度何度もお店を変える方も多い業種です。

サービス残業があるから

理容師は店舗によっても異なりますが、一般的に9時から20時に設定されることが多く、他業種に比べ労働量が多いです。

また、特に新人時代は勤務時間が終わった後の掃除や片付け、技術を磨くために練習したりと、サービス残業がものすごいです。

そのため、新人時代が終わった後も、1日12時間以上の労働を課せられることもあり、職場での拘束時間が非常に長いです。

理容師は自由な時間があまり取れないため、仕事もプライベートも悪循環になりやすく、理容師を辞めたいと思う方が多いです。

理容師の将来性と現状について

大西

理容師を辞めたいと思ったら、今の業界・業種の現状の理解を深め、納得してから退職しましょう。

では、理容師の将来性と現状についてお伝えします。

理容室は年々減少傾向

実は理容室は少子高齢化の影響と、若い方が美容室を利用することが一般的になり、年々減少傾向に陥っております。

それに加え、理容師数も1971年をピークの26,7万人から減少しており、需要が減ってきているのが現状です。

ただ、現在では美容室に理容師がいるのも当たり前になり、時代によって働き方が変わりつつあります。

なぜなら、理容師のみがカミソリが使用できるため、髭剃り瀬術ができるとあって、まだまだ需要はあります。

また、最近は女性をターゲットにしたカフェのような、お洒落な雰囲気の理容室も増えてきています。

新しい活躍する場も出てきてる

理容室数は減少していますが、最近では理容師の新しい活躍の場も広がってきています。

例えば、全国理容生活衛生同業組合連合会が「ケア理容師」という新しい制度を作りました。

そもそも、ケア理容師とは、障害者や高齢者に福祉と美容の両方の観点から施術をする訪問サービスです。

在宅・介護施設に訪問し、ケアをする働き方は最近では一般的になりつつあります。

特に理容師や美容師は人間関係が原因で辞める方が多いですが、ケア理容師であれば人間関係に悩む方は少ないです。

理容師を辞めたい10名の現役社員の生の声をお届け!

大西

では、次に理容師を辞めたいと考えている現役社員の本音をお伝えしていきます。

世間の理容師として働く男女は、「どんな仕事の悩みがあるのか?」ぶっちゃけた意見を聞いてみてください。

嫌いな先輩がいるから辞めたい

23歳

私はとある都内の理容室で働いていますが、嫌いな先輩がいて毎日仕事に行きたくありません。

何かで仕事のミスをしたら、影で私の陰口を言ってたり、私との会話はいつもしかめっ面で接してくる…。

もう理容師を辞めたいと思っています。まだ、若いので他業種への転向も考えております。

25歳

今の店舗では11人のスタッフが働いておりますが、そのうち3人のスタッフが苦手です。

特に仕事でちょこっとミスをすると、暴力を振るわれたり、暴言を吐かれたりしています。

私は美容の世界に興味があって働き始めましたが、人間関係が辛くてもう辞めたいです。

低収入過ぎて辞めたい

24歳

私は美容の専門学校を出て、働き始め早3年。

まだ新人扱いされており、全くもって収入が上がりません。

24歳で月に手取りで11万円なんて、どうやって暮らしていけばいいの?

学生時代の友達も次々に理容師を辞めていたので、私も考えています。

25歳

私は理容師として働き始め、たまたま学生時代の友達と飲む機会がありました。

その人に月収を聞いたら、月に26万円ほど頂いていました。

それを聞いた時に私は絶句して、「なんて俺は情けないんだ…」と本気で思いましたね。

なんせ、まだ新人扱いで収入が月に15万円程度でしかないからです。

重労働過ぎて心身共に疲弊した

26歳

月曜の休み以外は全て仕事って感じで、もう心身共に疲弊しちゃいました。

朝は8時に出勤し、理容室が終わっても片付けや掃除もあるため、終わるのは22時頃…。

こんな生活がもう3年ほど経ちます。慣れてきましたが、体も心も徐々に蝕まれてる気がしてたまんない。

27歳

覚悟を決めて理容師になりましたが、理想と現実のギャップに苦しんでいます。

「理容師ってカッコイイな」と思っていましたが、現実は本当に地味な仕事です。

それに加え、重労働すぎて、一般的なサラリーマンとして働く人達に羨ましさを感じています。

将来が不安で辞めたい

27歳

理容師になってみて分かったのは、「このままずっと重労働は嫌…」ということです。

理容師は技術を磨けば収入が上がると世間で言われていますが、現実は全く違います。

上がるといっても、一般的なサラリーマンくらいに、もらえるくらいですからね…。

給料が上がっても毎日重労働は変わりないので、将来が見えず理容師を辞めたい気持ちがあります。

28歳

理容師になって思ったのは、本当に将来の不安が一杯ということです。

収入も上がらないし、独立しようにも金も堪らず…。

それに加え、美容室が多過ぎる(コンビニよりも多い)ため、独立しても失敗しそう…。

そういった不安が募るばかりで、私は全くもって理容師の将来が見えず不安な毎日を過ごしています。

理容師を辞めたいけど辞められない雰囲気がある

裏で繋がってるのでは?

大西

理容師を辞めたいけど辞められない理由の一つに、理容室や美容室が裏で繋がっているのではないか?といった不安です。

というのも、今の会社が嫌で辞めたとしても、電話などで自分の過去について聞かれている可能性があるということです。

特に美容師や理容師は離職率が激しく、店舗を転々とする方が多いため、採用する側もとても慎重になっています。

特に人間関係に悩みを抱えている人は、辞めたくても辞められない負のスパイラルに陥っていることがよくあります。

人材不足だから待ってほしい

大西

理容師を辞めたいけど辞められいない理由に、一度店長に辞めたい旨を伝え、数ヶ月経っても何の返答が返してくれないケースです。

特に一度伝えたら、大抵の社員は「まぁ、もうちょい待ってれば言ってくれるだろう…」と曖昧に考えてしまうのが実際のところ。

ただ、毎日の仕事の忙しさに店長は忘れていることもあるため、「2回も辞めたい旨を伝えるのは失礼かな?」とためらう人も多いです。

こういった場合は、あなたが本気で辞めたいなら、新しい職場が決まったので2ヶ月以内に辞めたいですと伝えることも必要です。

無意識に催促させれば、店長もきっと分かってくれると思うので、自分のためにちっちゃな嘘をつくのは全く悪いことではありませんよ。

理容師を辞めたいなら退職する前に準備しておくこと

大西

最後に、理容師を辞めたいと思ったら、退職する前に準備しておくことをお伝えします。

準備しておくのとしておかないのでは、得できることも損してしまうため、しっかりと抑えておきましょう。

必ず会社から離職票をもらう

理容師を辞めたいと思ったら、前もって理解しておくべき点として、退職したら会社から必ず離職票を受け取ることです。

なぜなら、離職票がないと失業保険や再就職手当の手続きができないため、退職したら何の手当てももらえません。

例えば、失業保険の場合は退職して数ヶ月経てば、月に6~7万円ほどの失業手当を受け取ることができます。

また、再就職手当もあなたが新しい転職先が決まったら、その月に約20~30万円の手当を受けることができます。

これは国で決められたルールなので、理解しておくのとしておかないのでは、はっきりと損得が決まってしまいます。

有給休暇を全て消化して辞める

理容師を辞めたいと思ったら、必ず今まで働いてきた分の有給休暇を全て消化して退職することをオススメします。

6ヶ月以上働いている場合は、必ず10日以上の有給が溜まっているので、辞める前に必ずチェックしておいてください。

なぜなら、悪い会社や店舗では、有給について全く触れることなく、退職させるオーナーも中にはいらっしゃいます。

というのも、1人いなくなれば誰かがそこの穴を埋めなければならず、労働量が増えてしまうからです。

なので、運営側は有給を使わずに辞めてもらいたいのが本音です。

ただ、ここは勇気を持って有給について相談しましょう。最後まで会社に利用されてはいけません。

そうすることで、辞める月には有給を消化しながら働くことになるため、月に数日だけ出勤し、先月と変わらないお給料がもらえます。

雇用される側も上手に会社と法律を利用する側になることが大切ですよ。

仕事に通いながら転職活動をする

理容師を辞めたいと思うなら、今の仕事を続けながらでもいいので、隙間時間を有効活用して転職活動を行いましょう。

なぜなら、今の職場を辞める前に新しい転職先が決まれば、スムーズに次の環境へと順応することができます。

また、貯金を切り崩しながら転職活動せずに済むため、誰にもバレずに、こっそりと職探しをすることをオススメします。

というのも、もし同僚や友人に言ってしまうと、「辞めるの?」と言われ、ますます辞めにくい雰囲気になってしまいますらかね…・

なので、ここはぐっと堪え、転職先が無事決まったら「今の会社辞めることにしたんだ」と伝えるようにしてください。