「上司にぶっ飛ばされた…」
「パワハラされたのに泣き寝入り…」
「パワハラ上司を懲らしめたい…」
などと、会社で上司に暴言を吐かれたり、暴力をされてパワーハラスメントが原因で仕事を辞めたとしても、現実のところ泣き寝入りすることが多いのが実際のところ。
というのも、どうしても労働基準監督署は「パワハラの証拠」がない限りは、何も動くことができないので、「自己都合退職」という形で離職票に書かれることが多いです。
なので、今回はそんなパワハラをされて泣き寝入りになってしまった、遠藤さんに直接インタビューをさせて頂きましたので、体験談とアドバイスについてお伝えしていきます。
では、早速ですがまいりましょう。
パワハラされて泣き寝入りになった遠藤さんの体験談
遠藤さんは辛いパワハラ経験をされているのにも関わらず、今回顔出しで体験談を「皆さんを助けたい」という気持ちがあり、インタビューに答えてくれました。
では、まずはどうして遠藤さんが上司から暴力を振るわれてしまうようになったのか?パワハラされるようになった経緯についてまずは見ていきましょう。
上司からパワハラされるようになった経緯
というのも、新卒入社した会社で直属の上司が感情的な方だったため、何事に対してもキレやすい男性だったということが挙げられます。
また、初対面時には「お前電話の使い方も知らね〜の?」「顔が薄いんだよ。もっと大人っぽい顔にならね〜と売れねぇぞ」と口が悪い方でした。
私が何か小さなミスをすると「お前ふざけんじゃねぇよ!この前教えただろ」と強面で今にもブン殴ってきそうな雰囲気の上司でした。
そのため、私は上司に怖い印象を抱いてしまい、何をするにしてもビクビクしているため、その緊張のせいか同じミスを何度も繰り返してしまったことを覚えています。
すると、
「電話で頭を殴る」
「体をつねってくる」
「すねを蹴ってくる」
「ボールペンで太ももを指す」
「弁当を買ってきてとパシリにされる」
「昼食のゴミを机の上に置かれた」
などとしてきたため、「もうこの会社にいられない…」と思うようになりました。
上司が変わるたびにパワハラが加速した
私が勤めていた会社はクウォーター(四半期に一度)ごとに人事評価制度があるため、毎回毎回上司が変わるようなシステムになっていました。
そのため、会社に入社して4ヶ月が経ち8月頃になったら、新しい上司に変わったので「もう、パワハラされないだろう…」と安心していたことを覚えています。
ただ、驚いたことに、以前の上司が、新しい上司に「アイツ俺の言うこと全く聞かないから、暴力でマネジメントした方がいい」というアドバイスをしていたらしく、新しい上司も私に暴力をしてきました。
以前の上司よりも暴力は減りましたが、やはり少しミスするだけで「耳をひっぱたり」「ネクタイを思いっきり引っ張ったり」してきました。
私は「もうこれは無理だ辞めてやる」と意気込み、上司にラインで「仕事辞めまます」と一言を伝え会社を辞めました。
当然のことながら、同僚や他の上司からも連絡がありましたが、全員の連絡先を消して音信不通にしました。
ただ、人事部の方から「書いてもらう書類があるからカフェでもいいので話そう」との電話があり、書類にハンコを押し離職票を頂きました。
パワハラされて何が辛かった?
❶ 精神的にも身体的にも疲弊した
パワハラされて辛かったことは、精神的にも身体的にも疲弊してしまい、何の仕事をするにしても、周りの目を気にするようになってしまいました。
「怒られないように…」「怒られないように…」という恐怖が常にあったので、安定・安心を求めるような思考になってしまったことを覚えています。
また、土日になると外に出ることなく、家でのんびりするような生活習慣になってしまい、「早く土日にならないかな…」と思いながら仕事していました。
もうあんな会社の人間達とは関わりたくないですし、一生私は不動産会社になんか入社したくありません。未だに「不動産」と聞くと身震いしてしまいますし…。
❷ 仕事もプライベートも悪循環になった
パワハラされて辛かったことは上記に似てしまう内容ですが、仕事でストレスを抱え込んでしまうと、比例するようにプライベートの人間関係もうまくいかなくなりました。
というのも、大学時代から付き合っていた彼女がいたのですが、仕事のストレスを彼女に発散してしまい、喧嘩する毎日になり、当然のことながら別れることになりました。
また、彼女以外の家族に対しても強い風当たりをするようになってしまった私は、仕事が忙しいという理由で、父や母から来る電話に適当に答えていましたし、1年間は地元に戻っていませんでした。
仕事のストレスをどうしてもプライベートにも引きずってしまうのが人間だと理解しましたし、人は仕事の環境によって人格や性格が変わってしまうんだと思いました。
❸ 再就職が大変だった
パワハラされて辛かったことは、パワハラされた後に仕事を辞めても、「新しい職場に就くことが困難」だということが挙げられます。
私の場合「次の職場でもパワハラされたらどうしよう…」という気持ちから、なかなか転職できず、一度群馬の地元に戻り、自分のペースで2ヶ月間かけて就職しました。
心の傷は抱えていますが、前に足を踏み出さなければ何も始まらないので、私は「この壁を乗り越えてやる」という強い気持ちと覚悟を持って転職活動をしたことを覚えています。
❹ 恨みや憎しみが今でも消えない
パワハラされて辛かったことは、どうしても心の傷は残っているためふとした瞬間に以前の会社で暴力を振るわれていた時期を思い出してしまことです。
ただ、パワハラされた経験があるからこそ、「やってやるわ!」という強い気持ちになり自分のモチベーションを上げてくれるので、最高の処方箋だと思っています。
なので、あなたも心の傷を負っていたとしても、それをバネとして「負けてたまるか!アイツよりも上に行ってやる!」という気持ちを持つことはとても大切だと思いますよ。
パワハラされても泣き寝入りしないための対策方法とは?
では、次にパワハラされても泣き寝入りしないために、前もって準備しておくポイントを紹介していきます。
あなたが、現在パワハラに悩んでいるのであれば、仕事を辞める前に上司を懲らしめるためにも準備しておきましょう。
暴力を振るう瞬間を動画に収めておく
というのも、自分だけが「パワハラされました」という事実をお伝えしても、労働基準監督署は「何か証拠がありますでしょうか?」と必ずいってきます。
私は証拠が一切なかったため、パワハラの事実があっても泣き寝入りすることになってしまったのが実際のところ…。
なので、あなたがパワハラに思い悩んでいるなら、必ず上司があなたに暴力をふるっている動画を頑張って撮影することが大切。
1番良いテクニックとしては、ワイシャツの胸ポケットにずっと録画モードONにしておくのがいいでしょう。丁度カメラだけ見えるのでぴったりです。
ボイスレコーダーで暴言を録画しとく
携帯の動画の撮影が厳しいのであれば、ボイスレコーダーで暴言を録画しておくのもいい手法でしょう。
ボイスレコーダーで録画した音声も証拠物件の1つになるため、前もって準備しておくことが大切。
証拠物件が多ければ多いほど、パワハラが泣き寝入りすることがなくなりますので、徹底的に上司を痛めつけられます。
また、テレビ番組のニュースでも取り上げられることもあるため、証拠の動画や音声をテレビ局に送るのも1つの手段でしょう。
同僚や仕事仲間にパワハラされている姿の証人を見つけておく
また、動画や音声以外にも労働基準監督署から「あなたがパワハラされている事実を見ていた人はいませんか?」と聞かれることがあります。
面談室の場合であれば証人がいませんが、職場のオフィス内であれば1人くらいはあなたが上司に暴力されている姿を見たことがあるでしょう。
その目撃者には「仕事を辞めたら電話するからその時に証人になってほしい」と伝えておきましょう。
上記のような3つを完璧に準備しておけば、パワハラで泣き寝入りすることなく、上司や会社に注意勧告をしてもらったり、多額の罰金を科せられることがあります。
「パワハラ企業=社会的信用を失う」ので、あなたの一声が社会を変えることだってできるので、今悩んでいるのであれば、今から行動することが大切です。